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自分育てエッセイ

【第二回】 褒め方にも方法がある
        〜嬉しいと感じる褒められ方は一人称表現〜



第二回目は褒め方についてです。
子供を褒めて育てることが大事であることは広く言われています。
褒められて育った子供は、自分の道を自分で切り開いて生きていく人間に育つという話は第四回目でしたいと思いますが、今回はその褒め方にも子供が嬉しいと感じて、次への行動につながる効果的な方法があることについてご紹介します。

子供を褒める時、あなたは何と言って褒めているでしょうか?

@「○○ちゃん、お手伝いできてえらいね。」

A「○○くん、この絵上手に描けてるね。」


B「100点とったの?よくやったね。」

どれも日常よく使う褒め言葉ですね。
褒められているので、子供も悪い気はしません。

でも、これらの褒め方をもう少し工夫してみると、子供が褒められることを目的に行動するのではなく、
自発的に行動できるようになるのです。

心理学では上記のような言葉はすべてYouメッセージと呼んでいます。
つまり「あなた」が主語の表現であり、「あなたは○○だ」ということを親が決めつけているのです。

しかも@Aの「えらいね」「上手だね」という言葉の中には、上の者が下の者を評価している意味が含まれ、そこに暗黙の上下関係ができあがります。

親子のどちらが権力を持っているかといえば、それは親が持っているわけですがそれは人間としての上下関係ではありません。
子供を一人の人間として、対等な立場に立った対応をすることが、子供にとって嬉しい対応なのです。

Bについて言えば、褒める内容が過程ではなく結果であることも問題です。
つまり「100点をとれるまで努力した」ことを褒めるのではなくて、「100点をとった」という結果に焦点があたってしまっているのです。


さて、では上記の表現をどのように変えたら、子供の自発性を促す効果的な褒め言葉になるでしょう?

それが、心理学で
Iメッセージと呼ばれているものです。
つまり「私」が主語の表現で、「お母さんはこう感じたよ。」という
心情を伝える表現方法です。

例えば、上記の表現は次のような褒め言葉に置き換えられるでしょう。

@「○○ちゃんがお手伝いしてくれたから、食事の準備が早くできて、お母さんとっても助かったよ。ありがとう。」

A「○○くんが描いたこの絵は、木の幹や枝の様子が細かく観察して描けているね。お母さんはこの色使いが好きだな。」

B「分数計算が苦手だって言ってたのに、それを克服しようと毎日欠かさず練習していたから100点がとれたんだね。お母さんは○○ちゃんがそれだけ努力したことが嬉しいな。」


子供は、いつでも親に喜んでほしい、助けてあげたいと思っています。
その気持ちに訴える
Iメッセージを伝えることで、褒められた行動は、心からやりたいと思える自発的な行動に変わっていくでしょう。


【第三回】 子供の行動を変える効果的な叱り方
        〜自己主張にも使える一人称表現〜

【第四回】 子供のやる気を引き出すには
        〜自分を大切に思う気持ちを育む〜

【第五回】 社会性を身につけるには
        〜人や物を大切に思う気持ちを育む〜